2013年5月24日金曜日

仕事遍歴(12:一人前)

5月24日(金曜日)
 小生は昭和38年気象庁室戸岬測候所に入庁したのですが、すぐさま仕事に付くことが出来ませんので、しばらくの間は<基礎練習>を先輩方から教えられました。
 本当の基礎、<数字の書き方>から始まったのです。
 この職場ではそのほとんどを数字で表わさなければなりませんので、その数字をきちんと書くことから始まりました。と同時にその数字を送る練習も始まったのです。
 数字の書き方は<1>や<7>の傾斜角度、<6>や<9>等の丸の大きさなど、きれいにまた読み易く書かないと違ったデーターになることがあるのです。またその数字を送受信する手段には<モールス信号>を用いていました。
 さらに気象観測業務(雲の見方・気象の測定方法・対外業務・点検業務・気象測器保守など)も、同時進行でした。
 そうした基礎をみっちり2~3ヵ月間教え込まれ、その後ようやく一人前となり<技術員>から<技官>に昇任したのです。いわゆる技官になれば一人前なのです。
 一人前になればもちろん仕事は一人で全てこなさなければならないのです。日勤・夜勤等も1人勤務となりますので、責任重大です。そういった基礎がありましたので、今でも数字の書き方やモースル信号、また気象測器の保守点検などは頭の片隅に残っています。(桜54)
 

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