2012年3月17日土曜日

仕事遍歴(11:羽田事件)

3月17日(土曜日)
 今日は朝から雨。しかし気温はかなり上がって予想最高気温は20度とのことです。
 さて小生は昭和44年11月に結婚し東京で新居(6畳一間)を構えました。諸先輩に挨拶すべく、都内あちこちに散らばっていました住居にお邪魔することにしました。
 小生が東京で最初に生活したのが羽田近くの<蒲田>という所で、品川から京浜急行の電車に乗って<京浜蒲田>で下車。歩いて15分ほどの場所に宿舎があったのです。その宿舎に、室戸岬でお世話になった先輩に結婚の挨拶をしに行ったのです。
 挨拶をし帰路についた時の出来事です。
 外に出ますと嫌な匂いが何処からともなく流れてきました。またあちこちから人の叫ぶ声やパトカーのサイレンが鳴っていたのです。そのうちあちこちで店のシャッターを閉める音。そういった音が、歩く度に次第に近づいてきたのです。
 小生が京浜蒲田駅近くに来た時、あちこちで人々が逃げ惑っていましたので小生たちもある店に飛び込みました。とその店主が「シャッターを閉めるので出て下さい」と。すぐ外に出ましたが、外は催涙ガスの臭いとパトカーのサイレンの音、更に人々の叫びが聞こえてきたのです。また放水のしぶきや投石された石があちこちに。
 小生たち夫婦は何とか別の駅までやっとたどり着き事なきを得ましたが、あのまま右往左往していたらどうなっていたでしょうか?
 今でもその時の様子を想い出す事もありますが、恐ろしかったですね。所謂<羽田事件>でした。(桜54)

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