2011年5月22日日曜日

仕事遍歴(22:体験が…)

5月22日(日曜日)
 このお話は以前話したことがあるとは思いますが、小生が小学生の頃<喜びも悲しみも幾年月>という題材の映画がありました。佐田啓二・有馬稲子主演の映画です。
 全国津々浦々にある灯台の監視役(灯台守り)として赴任し、厳しい生活の中で明るい希望を持った光を放つ職業が映し出された物語だったと記憶しますが、小生はその映画を見て感銘を受け、「そのような下地の生活の職業に就きたい」と思うようになりました。
 その直後、小学校の課外活動で<気象観測>というものがありました。毎日定時に気温など測定し記録するといった作業でした。ただそれだけの作業でしたが、当時は<授業中でも授業を抜け出して測定できる>という考えだけで集まった人もいたようです。
 そういった下地のあと、中学生からは本格的なクラブ活動として入部(体験)し、また理科の先生からは<気象の地道な研究や素晴らしさ>を教わり、その職業に対する熱意がかなり高まったのです。
 高校では、何が何でもこの道に進まねばならないと大学受験に頑張ったり、また直ぐその職業に就けると<国家公務員の試験>に向けての頑張りもしたのです。
 そういった経緯を踏んで、ようやく念願の気象庁(測候所)に就職が決まりました。しかも念願である最初の赴任地が高知県<室戸岬測候所>でした。あの映画に出てきたように不便な所で、気象観測にはうってつけの場所だったのです。さらに同時に入った仲間が3人もいてかなり励みになりました。
 心の小さな思いが体験となり、体験が夢を膨らませ、膨らんだ夢の念願が将来の人生を決めるという流れが出来たのです。(桜54)

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