2011年7月19日火曜日

防災を考える(35:地形の影響)

7月19日(火曜日)
 台風第6号が北上を続けていますが、午後になって少しずつ東寄りのコースをとるようになりました。また中心付近の気圧は960hPaとやや弱まりを見せていますが、まだまだ強い台風です。
 さて台風の北上と共に強い雨域は高知県など太平洋側にかかり、1000mm近い降水量となって土砂災害などの災害発生が懸念されています。愛媛県では雨は降ってはいますが、高知県や他の太平洋側の地域よりもかなり少ない降水量となっています。
 これは四国山地の影響が重要な役割を果たしているのです(紀伊半島では紀伊山地の影響が大きい)。宇和島付近では東寄りの風となって鬼が城山系の影響を受け、降水量は予想よりも少なくなっています。
 こういった地形は、降水量のほか風や気温などいろいろな気象現象にかなり影響を与えています。愛媛県東予地方の<やまじ風>や東北・北陸地方の豪雪、高知県や和歌山県の大雨地帯、関東平野や愛知県付近での高温など、いろいろな地方で気象現象の偏りが見られるのは地形の影響に左右されているからです。
 皆さんの地域でもそれぞれ異なった気象が現われますので、調査や研究されては如何ですか?(桜54)

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