2010年8月6日金曜日

仕事遍歴(33:芸予地震②)

8月6日(金曜日)
 今日も暑い日が続き、四国南部及び九州南東部では時折強い雨が降っています。
 さて芸予地震の状況ですが、今回は小生が書いた当時の日記から抜粋してみました。
 『3月24日15時28分頃安芸灘で地震があった。深さは51km、M=6.4、最大震度は6弱に達する大きなもので、松山では震度5強、宇和島でも震度5弱あった。死者も広島・愛媛で各1名ずつ、負傷者も95名もあった。・・(中略)・・。自分は全体の資料集め、管区の方からの指示により高松・管区とのやり取りでスケジュールの作成を決めた。調査には松山班と高松班に分け、東西から調査実施となった。今夜には県の災害対策本部の設置により当直することとなった。』(平成13年3月24日の日記より)
 翌25日には、『昨日の地震により防災業務課では編成を組んで昨夜も1名貼り付けた。今日は出張者1名を現地調査に出すため自分は早めに出勤。・・(中略)・・。調査に行った防災気象官や管区との情報交換を行った。被害は昨日よりも5割程度増え、また今日の雨等で不安な時を過ごす人がいるため、気象情報に注意するよう技術課に指示した。・・(中略)・・。今回の地震は我々に思わぬ波を投げかけた。年度末で人の少ない時に大きな地震があり体制を組まなければならなかったことは、良い教訓として残った。また情報の交換は非常に有効であった。』(平成13年3月25日の日記より)
 年度末で人の出入りが多く、また予算関係や事業関係、さらに対外業務関係などかなり繁忙時期での出来事は、気象庁だけではなく他の事業に於いても情報の交換が特に有効だとの印象を受けました。
 またしばらく平穏であった四国の気象官署では、この地震によりさらに身を引き締める良い機会となりました。(桜54)

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