2009年2月25日水曜日

仕事遍歴(19:異常という注意報)

2月25日(水曜日)
 今日は女房殿の父上の命日でしたので、午前中に墓参りを済ませました。
 さて、昭和62年4月から、小生は松山地方気象台の予報官となって仕事をすることになりました。愛媛県では春先に、低気圧が日本海に入って発達した場合に東予地方で南よりの局地風が吹くことは既にお知らせしましたが、昭和62年4月21日丁度小生が日勤の時でした。当時の伊予三島市や土居町を中心とした地域で「やまじ風」が発生したのです。
 風が吹くと事前に予想されましたので、早々に「強風・波浪・異常乾燥」等の注意報を出し(その後別の注意報に切り替え)ました。案の定愛媛県の東予地方を中心に強風が吹き被害が発生しました。数年ぶりの強風(やまじ風)だったようです。
 当時の注意報の名称は、「異常」と言う言葉を注意報の頭に付けたものがあったのです(「異常乾燥」、「異常低温」など)が、言葉の違和感があると言うことで、その後気象庁内部等で検討の結果、数年後に「異常」と言う言葉をはずし発表するようになりました。(桜54)

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