2011年12月11日日曜日

宇和島を知る(74:天ぷら作り)

12月11日(日曜日)
 今日は冬型の気圧配置で寒気の底に入り、1日中寒い日でした。
 さて今日は朝からやや腰の状態が悪かったのですが、思い切って散歩に出かけました。「今日はやや遠くへ」と目標を立て歩き出した途端、「義息の勤めている店に寄ってみよう」と思い行きますと、年末に向かってあわただしい様子で丁度<天ぷら>を作っている最中でした。

 この宇和島のてんぷらは仙台から伝わったとも言われていますが、今ではすっかり<宇和島の天ぷら>として定着しています。
 その天ぷらは、雑魚(グチ・ヒメチ・ヒーラギ・ゼンゴ等)の頭と鱗・内臓を取り出した残り全て(骨や皮・肉)を用い、すり身にして油で揚げたものなのです。その味は逸品で<一度食べたら忘れられない>とも言われ、酒の肴や煮物等にも。また小生宅ではスシの具や数多くの副食に用いています(出汁が出て美味しいですよ)。
 宇和島市内には20店舗とも30店舗とも言われていますが、まだまだあるかも知れません。
 この老舗の店(〇中)では日に2000~4000枚も作られるそうですが、年の瀬になると数が増え多い時は6000枚を越すそうです。
 地元の人は<毎日食べても飽きない>と言われるほど食通が多く、小生宅の冷蔵庫には何時でも食せるよう備蓄(冷凍保存)しています。
 上の写真は<手押し>と言って、型枠にすり身を入れそれを油の中に入れる作業のもので、下の写真は油の槽から自動的に出てきたてんぷらを冷ましているところです。10枚ずつ(写真下部の様に)交互に並べ店頭販売が出来るようにしてあるのです。
 その昔は小生宅でも(商家を営んでいましたので)販売していました。
 この天ぷらは託送で全国販売されていますのでご利用ください。また仙台や鹿児島・輪島などの天ぷらと食べ比べしてみて下さい。きっと次の予約が必要になりますよ!(桜54)

1 件のコメント:

あかとんぼ さんのコメント...

宇和島では「てんぷら」とは、魚(ジャコ等)のすり身を油で揚げたもの。

仙台では、魚のすり身を油で揚げたものを 「薩摩揚」と 申しています。

笹かまぼこ は 魚のすり身を焼いたもの。

原料、製法 多少異なります が お仲間。

「てんぷら」事 「ジャコテン」は、宇和島滞在1ケ月で すっかりトリコになり、宇和島物産展が仙台ど開催された時 買占め 冷凍し しばし 楽しんでいます。