2008年11月30日日曜日

防災を考える(8:チリ地震津波)

11月30日(日曜日)
 今日で11月も終わり後1月を残すのみとなりました。
 1960年5月22日、遠く南米チリで地震が発生し22.5時間後に日本の沿岸に津波が到達しました。太平洋沿岸では津波による被害が続出し、当宇和島地方でも津波による被害が出たように記憶します。
 遠く日本でこのように津波による被害が出たことは、津波の性質によるものだと小生は後日知りました。それは「浅水変形」、「屈折」、「共振現象」という性質があるからです。
 「浅水現象」とは、深い海洋では速度が速く津波高は低いのですが、浅い海に来ると速度が遅くなり津波高が高くなる現象です。
 「屈折」とは、島や半島等で波の方向が曲げられる現象です。また海底の地形等でも変形します。
 「共振現象」とは、対岸が近い所や湾内では、津波が行ったり来たり(振動)する現象です。
 このようなことで、愛媛県南予地方でも津波高が高くなったりまた津波の来る方向が違ったりして、被害の発生した所があります。
 小生がまだ若かりし頃、宇和島市神田川の水が逆流したことを憶えています。その時の津波高は1m以上だったとの事です。愛媛県南予は地形が複雑なので津波も複雑に動きます。(桜54)

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