2009年8月26日水曜日

仕事遍歴(63:雲海流出)

8月26日(水曜日)
 小生が潮岬測候所に赴任してまもなく、北側から見る景色に異様を感じたことがありました。
 それはある日の早朝何時ものごとく自転車で周回道路に行く直前でした。北側のカーテンを開け景色を見ますと、紀伊山地の山からあふれる雲海なのです。この潮岬では風は比較的強く平穏な日は少ないのですが、その日は晴れて穏やかな朝でした。
 その後も度々この雲海を目にするようになったことから、「記録しておこう」と思い、その日の気象条件等を細かく記録に残しました。気象条件の変化から、雲海のあふれる量や流れる方向の違いで風や湿度の変化などの違いが見出されました。後日雲海流出時に現地に行って実際の様子、また地図上から推測する雲海の流れ方など自分なりの考え方でまとめ上げました。
 その論文を部内研究会にて発表したのです。これを聞きつけた新聞社も新聞掲載を行いました。このように、地域によっていろいろな気象現象が見られるものですね。(桜54)

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