2015年4月13日月曜日

防災を考える(9:久しぶりのわたくし風)

4月13日(月曜日)
 今朝は比較的暖かい朝を迎えましたが、当地宇和島地方では東風が強く窓を叩きつける雨音は大きくなっています。
 さてこの東寄りの風は当地で<わたくし風>と呼ばれ、その昔(江戸期頃)から鬼ケ城山麓で恐れられていました。
 小生が住んでいます<山際地区>でも早朝からこの風が吹き、今朝ほど外に出て見ますといろいろな物が散乱していました。被害こそありませんが、かなり荒れた音があちこちから聞こえて来ています。
 さてこの局地風はどうして吹くのでしょうか?
 小生など気象を携わった者が色々と調べた結果、九州南部から四国南岸を通過する低気圧と東北付近にある高気圧との気圧差が大きくなり(15~20hPa以上)、また地形との絡みでこの地方で局地風として発現するのです。
 平均風速は7~8メートルほどですが、瞬間的には20メートルに達する事も度々あり被害を伴う事もあったのです。
 このわたくし風は春先に多く発現し、せっかく植え付けた農作物等に被害が出たり、山麓付近の家などにも瓦の飛散や塀の倒壊等被害の出たことも度々ありました。
 近年では住家が強固となったことから被害等は聞きませんが、その昔は自販機の倒れたこともあったのです。
 風の音が<ゴウゴウ>と鳴れば、いろいろな方面で注意しましょう。(桜54)

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