2013年11月19日火曜日

宇和島を知る(43:牛鬼の雌雄)

11月19日(火曜日)
 今朝はもっと冷え込んでいるかと思えばそうでもありません。しかし、風が強く乾燥していますのでかなり肌寒く感じます。
 さてある人から聞いた話ですが、宇和島地方の祭りに出てくる牛鬼に<雌雄がある>のをご存じでしょうか?(写真は、松山空港ロビーに展示していた宇和島の牛鬼です)
 小生はある事からこの話を聞いたのですが定かではありません。しかし良く話を聞けば<なるほど>と思われる節(フシ)があるのです。その話とは、
 愛媛県南予地方には祭りの山車に出てくる<牛鬼>というものがあり、華やかさと厄払いを兼ねています。その牛鬼には宇和島地方独特の姿形(上の写真)だと思っていたのですが、宇和島からちょっと離れた地域では、宇和島の様な牛鬼の形をしていないのです。
 宇和島地方の牛鬼は、おしりが太くまた顔形も鬼らしいのです。一方宇和島市以外のある地方では、比較的胴体が平らで顔形も宇和島地方とはやや異なる(平たく凹凸が少ない)のです。
 そのような話をしていますとあるお方が、宇和島の牛鬼は<メス=雌>で、地方の牛鬼は<オス=雄>だと話されていました。
 この話の前段に、あるお方の地方で牛鬼を作る際、「宇和島の様な格好の良い牛鬼を作ろう」との話があった折、古老から「宇和島の牛鬼はメス(雌)であり、この地方では昔からオス(雄)の牛鬼を作るのが習わしだ」との言葉があったそうです。
 その人も、勿論小生も全く知りませんでした。牛鬼の尻にある<剣>がオスを現わしているものとばっかり思っていたのです。
 まだまだ知らない事が多く、勉強になりました。(桜54)

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