2011年8月14日日曜日

仕事遍歴(33:うさぎ道と遍路道と・・・)

8月14日(日曜日)
 いよいよお盆となり、国道や付近住宅では車や人が多くなりました。勿論お寺まいりの人も・・・。
 さて小生は今から48年前、気象庁室戸岬測候所に奉職しました。その折現地に着いてびっくりしたことがありました。測候所へ行く正規の道が無いのです。
 測候所へ職員が出勤する場合には、動物が踏み固めた道(所謂<うさぎ道>)同様のものがあったのですが、急斜面あり、石の上あり、木の根っこがあり、本当に上り下りは苦労しました。日常の食料品や小さな物品は、全て背負子でほぼ毎日小遣いさんが運んでいました。
 当時小生たちも、ガスボンベを担いだり、転勤荷物を搬送したり、更に遊びに行ったりと盛んに利用していました(下山時は10分弱)。
 また室戸岬半島の頂上付近には室戸岬灯台と札所のお寺がありましたので、この方(灯台職員や寺の住人)はまあまあの道(階段)を利用していました。しかし測候所へはかなり遠回り(4~5倍の距離)となりましたので、職員はほとんど利用しませんでした。
 そういった不便さを解消すべく新しい道路建設が当時行われていたのですが、小生が着任する1年前に大雨で崩壊し、工事着工は延び延びとなっていました(小生が東京へ転勤後ようやく完成しました)。
 現在ではこの道路(スカイライン)が主要道となり、うさぎ道は自然に返り、遍路道もほとんど利用することが無いそうです。もっぱら自動車でスカイラインを一気に駆け上ります。(桜54)

0 件のコメント: