1月8日(水曜日)
今日は朝から弱い雨が降っています。
さて小生が気象庁に入庁した頃はまだアナログの気象機器があり、気象変化を記録する気象紙なるものがありました。その気象紙に描かれた(グラフ化した)ものが<自記紙>と言われ、マイクロフィルムに撮るまでは永久保存版のものでした。
その自記紙の整理が代々諸先輩から教わっていたのです。
自記紙には左端に2つの穴が開いていますので、その穴を目印に365日分を一気にとじ込んだり、また半年分としたりと製本作業を行っていました。またその時には勿論背表紙も付けるのです。
その自記紙は意外と厚めの紙でしたので、製本しますと6センチほどになるものでした。
また別の製本作業では、自記紙にキリ等で穴を開け渋糸等で一つ一つ手作業でしっかり綴じ込んでいたものもありました。
そうした製本作業が今では1年間書き続けた日記(ルーズリーフノート)やメモ帳の作成等に役立っています。
現在の気象記録保存ではペーパーではなく磁気媒体等で行っていますので、現在の職員は技術自体の継承は無くなっているようです。
人それぞれは別として、技術の伝承は何かに役立つもののようです。(桜54)
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