2016年12月22日木曜日

仕事遍歴(46:東予地方はやまじ風だ!)

12月22日(木曜日)
 今朝はいま時としては可なり暖かく、当宇和島でも20度を超えて風がやや強くなっています。
 さてこういった状況の時の天気図はどうなっているのでしょうか?
 日本海には発達している低気圧があって東または北東に進み、低気圧から南西に延びる前線が西日本を通過する状況の様です。
 こういった気圧配置の時には西日本各地で南寄りの風が強くなり、特に四国瀬戸内側では山越え気流により風が強く気温の上がる状態になるのです。
 愛媛県東予地方ではこの山越えの風を<やまじ風(日本三大悪風)>と言い、可なりの強風が吹き時には被害を発生させる時もあるそうです。地元では恐れられた強風なのです。
 その昔小生が松山の予報官だった頃、この強風により愛媛県東予地方で大被害を発生させました。言えばあの強大な送電鉄塔が、ものの見事に倒壊した事例があるのです。
 この愛媛県東予地方ではこの強風のため(特に地上系の)農業には不向きな考えで、当時は地上で結実する植物は少なかったように記憶します。言えば地下茎の植物が多く栽培されていました。
 今日はこういった南寄りの強風が吹きますので、東予地方の方は農業に限らず家屋等の保全に努めて下さい。(桜54)

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