2014年6月4日水曜日

防災を考える(14:宇和島のわたくし風が)

6月4日(水曜日)
 今朝の天気図を見てみますと、九州西に低気圧があり四国に接近しながら発達しています。
 このため当宇和島付近では、東寄りの風が強くなって<わたくし風>が吹き始めました。瞬間風速はそれほど強くはありませんが、それでも15m/sを超えています。低気圧がもう少し南を通る場合が最も強くなり、時には20~30m/sに達し被害を伴う事もあるのです。
 その昔(1993年頃)小生がこの<わたくし風>を調査した折、最大瞬間風速が33m/sを超え、自販機の倒壊、屋根瓦の飛散、竹が真っ二つに折れるなどの被害が発生したこともありました。
 江戸期に書かれた日記(宇和島大隆寺所蔵)にもその大風(わたくし風)の記載があり、当地では恐れられた局地風なのです。
 今日の風はまだまだ中くらい(の規模)ですが、鬼が城の麓辺りはもう少し強い風が吹いているのかも知れません。
 東予地方の<やまじ風>はこの宇和島のわたくし風より一段と強い風で、日本三大悪風と呼ばれています。
 ちなみに日本三大悪風とは、岡山県北部の<広戸風>、山形県最上地方の<清川だし>となっているそうです。(桜54) 

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