5月10日(月曜日)
前回は、「気団」という言葉と性質をお話ししました。
例年6月上旬頃から7月中旬頃にかけ、日本付近は曇りや雨の日が多くなります。これは中国大陸にある揚子江気団と、日本の南東海上にある小笠原気団の北側の境目に出来る前線(通称「梅雨前線」)の影響によるものです。
梅雨前線は、揚子江気団の東への張り出しと共に、前線の南側では暖かく湿った空気(暖湿気)の流入で前線活動が活発化します。またその影響も東へ徐々に広がってきます。
梅雨期後半には、小笠原気団(太平洋高気圧)がさらに強まってきますので、前線活動は沖縄付近から西日本へ、さらに東日本から東北へと北上します。
このように、太平洋高気圧の強まりと共に梅雨前線が北上し、梅雨明け後は真夏の暑い太陽が照りつけるのです。(桜54)
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