7月30日(水曜日)
先のブログで「数値化」という言葉を使いましたが、気象のデータは日本国内だけではなく、世界各地で利用出来るよう統一されています。
例えば、風向は北(35・36・01)、東(08・09・10)、南(17・18・19)、西(26・27・28)のように36等分した数値で現します。風向はノットに換算し数値化します。雲の種類なども数値化しますが、雲の高さを3段階に分け、下層雲・中層雲・上層雲で記入する場所が決まっています。積乱雲(雷雲=3や9)や巻雲(すじ雲=1・2や3)も数値化。その他「全雲量」「視程」「過去天気」「現在天気」「気圧変化傾向」「気温」「露点」などもそれぞれ数値化します。
私が室戸岬に入った当時は、観測したデータを整理し数値化(これを「電報化」と言います)し、音短(モールス信号)で高松に送信していました。
観測は11分前の風速値の基準値を読むことから始まり、雲や視程の観測を行い、天気の現象を確認し、気温・露点を測定し、雨の有無の確認、最終段階として気圧、気圧変化、風速値、風向そして最終確認。さらに補正や計算をして電報に組み送信します。
このあわただしい時間帯は今でも忘れることは出来ません。だから数値化したものは現在でも頭の中に残っています。(桜54)
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