2015年6月9日火曜日

仕事遍歴(9:娯楽が無かった)

6月9日(火曜日)
 小生が職に付いたのは昭和38(1963)年4月です。
 当時は今ほど諸事の普及が進んでいませんでしたので、就職先ではかなり不便な生活を行っていました。また娯楽にしても色々なものが無いため、自分自身で工夫をして余暇を過ごしていたのです。
 当時の就職先は、高知県室戸岬町(現室戸市)の半島高台にあった<室戸岬測候所>なのです。道はなく水道もない世界でした。勿論付近には民家は全く無かったのです。
 そうした周りの状況なので、娯楽と言えばテレビがありましたが仕事場に1台あるきりでした。
 そういった事を受けて自然と他の娯楽に目が行き、また先輩方と時間を共にすることが多かったのです。
 天気の良い時は外の狭い土地での軟式野球やテニスまた卓球などを、雨が降れば囲碁や将棋またマージャンなどを、誰も居なければそれこそ読書にふける毎日でした。
 そういった事で良く本を買いましたね!1月5~6千円の手取りの時でも半分ほどの金を使って本を買いあさりました。
 今でもその頃購入した本が、倉庫にあったりまた部屋の片隅に積み上げられています。
 また時には釣り竿片手に山から走り下りて、魚釣りにも行った事がありました。餌は海岸で調達し、岩場まで泳いで行っての釣りだったのです。
 初っ端の<室戸岬>には色々な思い出が残っていますので、今でも時々思い出す事がありますネ。(桜54)

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