2011年4月5日火曜日

宇和島を知る(16:宇和津彦神社)

4月5日(火曜日)

 宇和津彦神社はその昔、懸社旧一ノ宮宇和津彦神社と称し、その当時から地元では<一宮(イック)様>と親しまれていました。現在でもその名が通用します。

 境内はそれほど広くはありませんが、その昔は古めかしい威厳のある神社だったと記憶します。

 宇和島市の東端鬼が城山系のほぼ麓にある所から、周辺は傾斜のきつい場所となっています(写真上参照)。

 小生が現職だった頃、時々この社の神主と話をしたりしたことがありまた協力をいただきました。境内には小生が調査していました<風神社>があったからです。

 宇和島地方特有の鬼が城山から吹き下ろす風(局地風)が、鬼が城山麓付近で被害をもたらす事が度々あり、江戸中期(1770年頃)に風を収めるため、毛山山頂付近に社(ヤシロ)を建てお祭りした事実記載がありました。

 その社が長年の風雨によって壊れたため当境内に移されていましたが、現在では社殿左(写真下)に合祀されています。

 そういった祭神(風の神様)の調査研究を通して、この宇和津彦神社と係り合いがあるのです。(桜54)

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