2008年8月5日火曜日

仕事遍歴(26:予報)

8月5日(火曜日)
 今の予報は、スーパーコンピュータが大気を物理計算してはじき出した結果を基に予報を出しています。その昔(小生が予報官をしていた時代)は、コンピュータが計算した各種資料を基に、予報官が頭で考えて(経験則と経験で)予報を出していました。
 確かに「予報は当たるも八卦当らぬも八卦」と言われるように当り外れが大きかったようです。「予報」というものは100%当たるものではありません。まず
 ①予報は面的に出しますので、個々の地域では外れることもあるからです。
 ②予報の基礎になる物理計算は、全ての要素を取り入れて計算するものではありません。だから誤差がどうしても出てきます。
 ③コンピュータで物理計算(最小単位が数kmメッシュ)しても、また予報官の経験を最大限発揮しても大まかにしか計算出来ません。
 ④予報は時間的推移が含まれますので、予報の文字に表すことが出来ません。etc. 
 だから予報はあくまで「予報」なのです。
 韓国では予報が当らないと苦情が相次ぎ、中国では予報の競技を行うとか?
 日本の予報的中率はおよそ85%くらいです。まあこれが限界かもしれません。(桜54)

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