2012年5月8日火曜日

防災を考える(13:巨大竜巻)

5月8日(火曜日)
 6日午後0時45分頃茨城県や栃木県で竜巻が発生し、関東4県では突風等により死者1名、負傷者56名、また2000棟を越える家屋が損傷しました。
 気象庁はすぐさま現地調査を行い竜巻のスケール等を発表しましたが、そのスケールの大きさは国内最大級のもので驚きました。
 小生もその昔気象庁に居た頃、高知県や和歌山県で竜巻に遭遇したりまた現地調査を行ったことがありましたが、これほど大きなスケールに遭遇したことはありませんでした。
 和歌山県では灯台の先1~2kmの海上に3本もの竜巻が同時出現したり、小生が灯台下の海岸に降りた時その後ろを竜巻が通過した事がありました(後刻知りました)。
 一方高知県では1年のうちに3~4か所で竜巻が発生し、南国市や安芸市、窪川町へ現地調査に行ったことがありました。その時の竜巻の規模は今回の竜巻に比べかなり小さく(距離1~2km)、被害も軽い程度(屋根瓦の飛散やハウスの倒壊等)で収まっていました。  竜巻の発生には、まず地上と上空の気温差が大きいこと、これによって積乱雲の発生発達がみられ、上空の風によって移動し、地形の影響もあっていろいろと変化するのです。
 今回の竜巻は、諸々の条件が重なったため<日本最大級>の竜巻になったものと思われます。(桜54)

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